放置すると危険な無呼吸症候群

いねむり列車事故
無呼吸症候群による私たちの生活や職場環境に対する悪影響は甚大である。
治療が必要とされている人は、日本全国で264万人以上(1998年度調査)、アメリカでは1200万人とも言われており、今や無呼吸症候群は21世紀の現代病と言えるのではないでしょうか。
この現状を認識し、無呼吸症候群を放おっておく危険性をを正しく理解することが、治療の第一歩であると考えます。

無呼吸症候群を放置するリスクとは

1998年に厚生労働省が実施した疫学調査によると、成人の21.4%が不眠を訴え、14.9%が日中の眠気を自覚しています。さらに、日本における睡眠障害の経済損失は医療費を含まない額で約3兆5000億円、医療費を含むと約5兆円と試算されています。
無呼吸症候群の個人における危険性は、交通事故・労災と生活習慣病です。

交通事故(列車事故・飛行機事故も)

いねむり列車事故
米国バージニア州のSAS患者29名とSASのない患者35名について、運転記録を比較、事故率はSAS患者で7倍高かった。またSAS患者とバージニア州の全運転者を比較すると、SAS患者では事故率が2.6倍高かった。

米国ミシガン大学で検査を受けた424名の睡眠障害の患者と70名の対照群で過去の記録を調査した。SAS患者の睡眠関連の交通事故は対照群と比較して、AHI<60で1.5-2倍、AHI>60では、約3倍であった。

日本での報告。448名のSAS患者のうち40名(8.9%)が5年以内に1回以上の交通事故を経験していた。AHI30以上のSASでは、AHI<5の単純性イビキ症よりも有意に交通事故率が高かった。